ガヴリイル・ポポーフを知っていますか

ガヴリイル・ポポーフを知ってますか？

ガヴリイル・ポポーフ（Gavriil Popov 1904～1972）はロシアの作曲家。
生涯はショスタコーヴィチ（1906～1975）とほぼ重なっている。

私が持っているポポーフの4枚のCDの内容は以下の通り。
　交響曲第1番op.7
　交響曲第2番「母国」op.39
　交響曲第3番「英雄的」（大編成の弦楽合奏のための）op.45
　交響曲第5番「田園」op.77
　交響曲第6番「祝祭」op.99
　交響的組曲第1番
　室内交響曲op.2
　チェロと弦楽合奏のための交響的アリアop.43
ミャスコフスキー同様、日本では売られていない。

2016.8.4 交響曲第1番が飯森範親指揮東京交響楽団により日本初演された。

交響曲第3番「英雄的」は、「チェロと弦楽合奏のための交響的アリア」とともに、スペイン内戦をテーマとした映画音楽を編集したもの。
ソ連はスペイン内戦において反フランコの人民戦線を支持した。
弦楽合奏なので古典楽曲のように穏やかで、「英雄的」というイメージはわいてこない。
「チェロと弦楽合奏のための交響的アリア」はとても美しい。

他の多くの作曲家と同じく、芸術に口出しする当局との関係に苦労したようであるが、その結果、彼が「当局の言いなり」になったのか、あるいは「当局に抵抗した」のか、彼の音楽にどのような影響を与えたのか、などといったことを安易に判断することはできない。

ＨＯＭＥ